IMG_1005去る2015年5月30日、東京海洋大学品川キャンパスを舞台に、第17回マリンバイオテクノロジー学会大会が開催されました。「海からの贈り物-マリンコスメティックス」というタイトルの下、シンポジウムが行なわれ、これから注目が期待される海に関する化粧品素材についての発表がありました。

はじめに、この企画の責任者である東京海洋大大学院の今田千秋氏より、挨拶がありました。今田氏は生活の品質であるQOLの向上と化粧品産業における関係は、女性の化粧品だけでなく、肌荒れや育毛など多くの人に利用される幅広い分野であると語り、更に、海洋とQOLの関係についてはタラソテラピーを例に挙げ、化粧品を構成する多様な原料となるマリンプロダクトである海草や魚類の大型のマクロ生物由来成分から、ミクロの海洋に生息する微生物に注目をしていることをお話されました。新たな化粧品材料の期待が高まるこの微生物由来の材料を「マリンコスメティックス」と名づけられ、続いて4社の発表が行なわれました。

当社株式会社アンコール・アンの伊豆味きみ子代表取締役と村上毅氏より「海泥(クチャ:マリンシルト)の原料素材可能性」というタイトルで講演が行なわれました。

沖縄の南部地域にある川から海に運ばれて1000〜200万年前に深い海底に堆積した粘土鉱物であり、琉球王朝の時代から石鹸などとして利用され、古くからク
チャと呼ばれ親しまれているマリンシルトという原料素材について話された。マリンシルトは雲母(マイカ)、スメクタイト、モンモリナイト、カオリナイトの混合物で粒子がとてもきめ細かく、優れた吸着力を持ち、吸水することで水分量により粘土や泥水となり、中〜アルカリ性の性質を持っています。マリンシルトの特徴を湿式製造IMG_1012 - コピー品と乾式製造品との感触や製法について検証した技術特性や、洗浄力の高さ、皮膚代謝促進作用、保湿作用などについて効果などについて報告されました。マリンシルトは、天然の海洋性原料でありイメージが良いだけでなく、多くの作用があることから、洗顔料、パック剤、シャンプー、ヘアパック、ファンデーション他多くの商品に使用されていると説明され、今後もマリンコスメティック商品として幅広い消費者に使用され、認知度も高まっていくことへの期待が報告されれました。