マリンシルトについて

地域:沖縄県南部地域
土壌:ジャーガル
実態:ジャーガル土壌下に存在する粘土鉱物(クチャ)
起源情報:海洋動植物が埋没堆積(数百万年前)→地殻変動→海底の隆起→琉球列島の島々が形成
マリンシルトの性状、ミネラル特性
性状・物性
・物質:粘土質でミネラルを多く含む泥灰岩
・組成:雲母(マイカ)、スメクタイト、モンモリロナイト、カオリナイトの混合物
原始的なタイプの貝を含むため炭酸Caやミネラルが豊富、マイナスの電気を帯びている
・分散性:7μm以下の粒子が50%以上で非常にきめ細かい、水を吸うと柔らかい粘土となり、多量の水で泥水になる、中~弱アルカリ性
ミネラル特性※ミネラル組成比較
マリンシルト | 溶岩クレイ | |
Si | 59 | 64.6 |
Al | 19 | 2.7 |
Fe | 6.5 | 1.2 |
Mg | 3.2 | 30.6 |
K | 3.2 | 0.5 |
Ca | 2.8 | 1 |
Na | 1.9 | 0.1 |
Ti | 0.9 | 0.1 |
マリンシルトの吸着性について
マリンシルト単体の吸着実験
●結果:マリンシルトが墨汁に含まれる膠(タンパク質)を吸着し墨汁を沈殿させた。
技術特性:粒度分布(採用製法、湿式の優位性)
マリンシルト湿式品の粒度分布図及び光学顕微鏡写真
湿式品(採用製法)
湿式品の平均粒子径は約7μmと非常に微細、粒度分布がシャープで粒度 が均一。
なめらかでしっとりとした感触が得れる。
乾式品
乾式品の平均粒子径は、約9μm前後で、微細粒子と粗い粒子が混在。
粒度分布図


※安全性補足情報:皮膚一次性刺激試験(In vitro)=無刺激判定、眼刺激性試験(In vitro)=無刺激判定
※「マリンシルト」は㈱アンコール・アンの登録商標です。